赤ちゃんと葉酸
胎児の発育に不可欠な葉酸をとり、赤ちゃんを守りましょう
葉酸は、神経管奇形から赤ちゃんを守り、常位胎盤早期剥離・流産・死産・低出生体重児・子宮内胎児発育遅延・妊娠高血圧症候群を予防します。
ビタミンB群の一種である葉酸は
妊娠前、妊娠中そしてすべての女性に必要なビタミンです。
赤ちゃんが欲しくなったら、妊娠すればすぐ葉酸のサプリメントを摂りましょう!
葉酸は、DNAの一員である核酸やタンパク質の合成に関与し、成長を促進する作用がありますので、盛んに細胞分裂を繰り返す胎児にとって重要な栄養素といわれています。
1992年米国疾患管理センター(CDC)は、妊娠する可能性のある女性は、妊娠する1ヶ月前から妊娠12週まで葉酸を1日400マイクログラム(0.4mg)摂取すれば、神経管閉鎖障害児出生リスクを70%軽減できると勧告を出しました。
米国や英国では、妊娠可能な19歳から50歳までの女性に対して神経閉鎖障害の発症リスク軽減のために食事からの葉酸の摂取に加えて、サプリメント(栄養補助食品)または強化食品による0.4mgの摂取を勧告しています。
日本では
従来の日本食には、葉酸が多く含まれていましたが、最近では、必要摂取量の半分にも満たないのが現状です。例えば、2000年21~22歳の女子大学生244名の3日間の調査で平均葉酸摂取量は1日あたり0.12~0.26mgであったと報告されました。葉酸の必要摂取量は、以下となります。
成人男女で
1日0.2mg 200マイクログラム
妊婦で
1日0.4mg 400マイクログラム
ご注意:喫煙は葉酸濃度を低下させてしまいますし、アルコール類の多量摂取も葉酸の吸収を妨げてしまいます。
また、天然に存在する食物からの葉酸の生体利用率は、約50%に対して、強化食品中の場合約85%です。
葉酸が多く含まれる食品
葉酸は水に溶けやすいビタミンB群の一種で一度に摂っても尿に流れ出てしまうので、毎食こまめに摂ることが大切です。そして、葉酸が多く含まれていても、量を食べられないと摂取量は十分とは言えません。なるべく多く食べられる食材の方が、結果として摂取量が増えることになりますね。(レバー類は、ビタミンAの過剰摂取の心配があるので注意)
おすすめCoooking
Recipe1
1人分の葉酸量0.2mg
- 材料
(4人分) -
- 豚肉の薄切り・・・300g
- キャベツ・・・・・4枚
- ブロッコリー・・・1株
- にんじん・・・・・1/2本
- トマト・・・・・・2個
- A:フレンチドレッシング200cc・粒マスタード小さじ1
- 作り方
-
- キャベツは4~5cm角、人参は4cmの長さの短冊切りにし、ブロッコリーは小房にわけ、全て茹でておく
- トマトは湯むきをしてくし切りにする
- 豚肉を1枚ずつ広げて茹で、水気を切り、熱いうちに合わせておいたAに漬けこみ1と2も加える
エネルギー264kcal・タンパク質17.9g・カルシウム70mg・鉄分1.7mg
Recipe2
1人分の葉酸量0.2mg
- 材料
(4人分) -
- えび・・・・・・・12尾
- ブロッコリー・・・1.5株
- 白葱・・・・・・・1/2本
- 生姜 ・・・・・・・1かけ
- A:酒大さじ1・塩小さじ1/4・コショウ少々
- B:酒大さじ1・砂糖小さじ1・鶏ガラスープの素小さじ1・片栗粉大さじ1/2・水1/2カップ
- 作り方
-
- ブロッコリーは小房にわけ、かために湯がく
- えびは殻と背わたを除き、Aで下味をつけてから1度さっと湯がく
- 生姜は千切りにし、白葱は四つ割にして斜めの薄切りにする
- フライパンに油を薄く敷き3を炒め、合わせておいたBの調味料を加えてとろみがついたらブロッコリー、えびを加えて炒める
エネルギー112kcal・タンパク質15.1g・カルシウム30mg・鉄分1.1mg