妊娠中の注意・禁忌事項 b02 妊娠中の注意・禁忌事項

妊娠中の注意・禁忌事項

タバコを吸う

妊娠中はいけません。肺ガン、心筋梗塞になりやすいことはもとより、早産しやすく、また低体重児(2500g未満)が生まれやすくなります。なぜなら、タバコに含まれているニコチンにより、血管が収縮し、お腹の赤ちゃんに必要な酸素や栄養素が運ばれなくなるからです。タバコの煙に多く含まれる一酸化炭素も、血液中に取り込まれると、ヘモグロビン中の酸素と結合し、結果、赤ちゃんへ行くべき酸素が少なくなってしまうのです。妊婦さん自身は吸わなくても、側にいる喫煙者によってタバコの煙を吸い込む受動喫煙も、赤ちゃんに影響があるという報告もあります。この際、妊娠したら、妊婦さんのみならずご主人も、タバコを止めたいものです。どう考えても、煙を吸っていて体に良いわけがないですよね。

お酒を飲む

妊娠中のお酒は、原則的に禁止と考えて下さい。アルコールは胎盤を通して、お腹の赤ちゃんへの影響を及ぼすからです。どのくらいの量まで安全かということが、個人差もありはっきりしないので、基本的には控えることです。

ハイヒールを履く

流産、早産予防のため、妊娠中はころびにくい靴をはくように心がけましょう。ハイヒールは特に不安定なうえ、お腹が出てくると腰痛にもなりやすいので、避けたいものです。かかとのとても細いヒールは厳禁です。

きつめの服を着る

マタニティライフを楽しく過ごすため、おしゃれにも心配りする妊婦さんが増えてきたことは、とてもよい事でしょう。ただし、体をきつく締め付けるような服はいけません。妊娠後期に入ったら、とくにゆとりのある服を選んで下さい。

パンティーストッキングを履く

通気性の悪いナイロン製の物は、帯下が多くなり膣炎にもなりやすくなります。ショーツも同様に綿100%のものをお着け下さい。膣炎は、流早産や破水の原因にもなります。

腹帯をする

腹帯でお腹を圧迫することは、血液循環を妨げて血液の上昇を招きます。妊娠高血圧症候群予防のためには、腹帯をしない方が良いと言えます。どうしてもといわれる方は、骨盤を締めてもお腹は圧迫しないようにしましょう。

ヘアダイ(髪を染める)

腹帯でお腹を圧迫することは、血液循環を妨げて血液の上昇を招きます。妊娠高血圧症候群予防のためには、腹帯をしない方が良いと言えます。どうしてもといわれる方は、骨盤を締めてもお腹は圧迫しないようにしましょう。

パーマをかける

妊娠中、パーマ液によって悪影響が出るという報告はないようです。しかし、胎盤が未完成な初期と、長時間同じ姿勢でいるのがつらくなる妊娠後期は避け、出来れば中期にパーマをかけるとよいでしょう。初期はつわりのためパーマ液の匂いで気持ち悪くなることもあります。

脱毛剤を使う

脱毛剤もヘアダイ液やパーマ液同様、赤ちゃんへの影響がはっきりしていません。直接皮膚へ塗るものですし、できれば妊娠中の使用は、控えたいものです。使うのであれば、妊娠20週以降にすることです。ただし、電気脱毛器具の利用は、心配ありません。

サウナに入る

妊娠中のサウナは短時間にして下さい。皮膚の表面が熱くなるくらいならいいのですが、体の芯まで熱くなるほど入っていると赤ちゃんへの影響が心配です。その上、汗をかきすぎ脱水状態になると、膀胱炎や腎盂炎などの尿路感染症にかかりやすくなります。水分補給も忘れずに。

自転車やミニバイクに乗る

自転車は、妊娠すれば、原則的には禁止です。妊娠前から乗りなれている人でも、流産を起こしやすい初期は控えぎみに。後期は止めましょう。お腹が大きくなってバランスがとりにくくなるうえ、ペダルを踏む時に腹圧がかかり、早産も心配です。ミニバイクも二輪ですから、バランスのとりにくさは自転車と同じです。その上、スピードがでますから、自己につながる危険は自転車や自動車よりあるといえましょう。

自動車を運転する

通勤や通院、買い物など、ふだんからよく知っている平坦な道を運転するのはかまいません。それでも運転中、ブレーキをかけておなかをぶつけるといった事故も考えられます。長時間のドライブやおなかが張っている時などは、運転を避けて下さい。また、妊娠後期では大きくなった子宮が妊婦さんの静脈を圧迫して静脈還流障害を起こし、急に脳貧血となり、ときに大事故の危険があります。絶対に運転をしないようにしましょう。なお、妊娠中はシートベルトの着用が免除されていますが、念のため母子健康手帳はいつも持っているようにしましょう。

電車のラッシュと長距離通勤

働く妊婦さんの場合、毎日の仕事も大変ですが通勤もひと苦労。ラッシュでお腹を押されたり、急ブレーキでころびそうになったり、危険です。できれば、時差出勤が望ましいといえます。あるいは、時間的に余裕をもって出かけ、ラッシュ時は避けるなどの工夫をして下さい。

冷え

お腹が冷えると流早産の引き金になることもあります。特に、冷房の効きすぎには気をつけて、カーディガンや膝掛けなどで調整しましょう。車の助手席で、冷風がお腹に直接あたり、冷えてしまうのもいけません。注意して下さい。

重い荷物を持つ

下からうえへ力をこめて持ち上げたり、重い荷物を長時間持ち続けることは要注意です。食料品の買い物は、散歩をかねて毎日でもかまいませんが、まとめ買いをするときは、週末、ご主人と同行するなど工夫をしましょう。ふとんの上げ下ろしも、この際、ご主人の仕事にしてはいかがでしょうか。

引っ越しをする

妊娠中の引っ越しは、出来れば避けたいことです。引っ越しの時期は、安定期でもある妊娠中期が望ましく、準備は毎日少しずつ行うようにして下さい。いればついつい動いてしまうので、当日は、現場にいないことをすすめます。

海水浴に行く

妊娠中の海水浴は、がまんしたいものです。紫外線の刺激が強すぎるうえ、シーズン中は、道路も混み、行くまでに疲れてしまいます。泳ぎたいときには、主治医の許可を得て温水プールに行く方がよいでしょう。もちろん医師や助産婦のいるマタニティスイミングであればいいですね。

テニスをする

妊娠前からやっていた人であれば、ゆったりとしたラリーぐらいならいいかもしれません。ただし、早産防止のため、後期は止めておきます。原則的に、妊娠中は、成績や点数を争ったりする競技性の強いスポーツはむきません。

ゴルフをする

妊娠中は、瞬間的に力が入ったり、体をひねるようなスポーツはあまりおすすめできません。ゴルフもただ歩くだけならいいでしょうが。