B群溶連菌(GBS)について a03 B群溶連菌(GBS)について

B群溶連菌(GBS)について

内診や膣炎・頚管炎との関係

ふだんあまり耳にすることのない病気ですが、赤ちゃんに、とっては肺血症とか髄膜炎などの怖い病気を引き起こすことがあるので、注意する必要があります。
お母さまの5~30%(MAX.3名に1名)の方がこの菌を膣内に持っているといわれ、そのお母さまから産まれた赤ちゃんからは、13~31%(MAX.3名に1名)の割合で検出されます。ただその中で、新生児感染症として発症するのは、菌体量に依存してGBS陽性のお母さまからの分娩のうちあまり多いものではなく0.4~5%(MAX.20名に1名)といわれています。
しかし、一旦感染を起こすと肺血症や、髄膜炎といった新生児にとっては危険な病気となり、 その致命率は26~50%とされているため十分に注意が必要です。

つまり、多く見積もれば20名に1名が発症し内2名に1名が亡くなります。

そこで当院では、妊娠中に膣分泌物の培養検査を適時おこない、もし、このGBSが検出されたときには、膣内の消毒、洗浄に通って頂き、抗生物質(ペニシリン)の内服をお勧め致しております。 さらに、ご出産のおりにはお母さまに点滴治療を行い、新生児には予防投薬や場合によっては点滴治療を行います。

以上のことに関しまして、よくおわかりにならないことがございましたら、ご相談下さい。