胎児ドック
赤ちゃんの先天性の病気が心配なママへ
妊娠初期の超音波検査で胎児のダウン症などの染色体異常のリスクが判定できるようになりました。
1990年代にイギリスで妊娠初期に胎児のくびの後ろの「むくみ(NT)」が増加している胎児にダウン症を初めとする染色体異常が増加していたことが示されました。この研究をきっかけに現在イギリスを含む欧米の先進国においては妊娠初期に超音波検査スクリーニングを行う国が増加しています。現在日本ではまだ正確に評価できる施設(医師)は非常に少数です。
- 本検査は任意の検査で完全予約制です。(約20組/月 限定)
希望の患者様はスタッフに申し出てください。 - 本検査は日本産婦人科学会、日本周産期新生児学会、日本超音波医学会の専門医でさらに英国のFMFという胎児超音波研究所の妊娠初期の資格を全て有する医師が担当いたします。
ベビードックの流れ

ベビードックの検査料
検査 | 検査料 |
---|---|
プレ初期 ドック |
20,000円 |
初期 ドック |
38,000円 |
組み合わせ 検査 |
30,000円(初期ドック検査に行う追加検査です) |
中期 ドック |
30,000円 |
後期 ドック |
20,000円~30,000円 |
異常所見 あり |
プラス 5,000円~15,000円 |
初期ドック
何がわかるの
計測された結果に基づいて胎児についてのリスク計算をおこないます。ダウン症(21トリソミー)、18トリソミー、13トリソミーなどの病気の確立がわかります。その他通常妊娠中期以降でしか診断が付かなかった胎児の形態異常の有無についても観察していきます。
どんな人が受ける検査?
高齢妊娠などで胎児の染色体の病気が心配な人、前の妊娠で赤ちゃんに病気がみつかった人、羊水や絨毛で染色体の検査を考えている人、いずれも当てはまらないが赤ちゃんの病気がもしあるとしたら、早く見つけて欲しいと心配している人が対象の任意の検査です。
どんな検査するの?
この検査は超音波検査で妊娠12週~13週の間だけで行えます。内容は胎児の計測、むくみ(NT)の測定、鼻骨の観察、静脈管(肝臓の中の血管)の観察、三尖弁(心臓の中にある弁)逆流の有無を観察して総合的に判定します。
メリットは?
従来行われてきた血清マーカーと言われていたテストでは妊娠15週まで検査を行う事が出来ませんでした。その結果がでるのはさらに1~2週間待たなければなりません。それに比べてこの検査は妊娠12週~13週で行うもので結果もその日にわかります。
デメリットは?
超音波検査なので胎児への心配はありません。
検査時間は?
約30分です。赤ちゃんの向きや子宮の状態によってさらに時間がかかる場合もあります。検査中もご主人やこどもさんの立会いも可能です。
プレ初期ドック
どんな検査?
この検査は超音波検査で妊娠9週~10週で行うものです。内容は胎児の大きさの計測や頭部、四肢の異常が無いかなどを妊娠の非常に初期の段階で行うものです。現在当院では妊娠12週から13週で胎児の初期ドックを行っていますが、もう少し早い時期に、無頭蓋症や四肢の欠損などの胎児の大きな異常を見つけつ事が可能です。
どんな人が受ける検査?
前回の妊娠で無頭蓋症や四肢の欠損など大きな胎児異常があった場合や、遺伝的に大きな異常の胎児が生まれるう可能性のある場合、いずれでもないが「生まれてくる赤ちゃんにもし異常があれば」と心配な場合。
通常の超音波検査との違いは?
通常の検診でも頭部や四肢の観察は行いますが、胎児の姿勢や位置などの要因で場合によっては生まれてくるまでの10ヶ月間で観察できない事があります。本検査では超音波専門医師が最新の超音波機器を用いて1日で検査を行います。
検査時間は?
約20分です。赤ちゃんの向きや子宮の状態によって時間がかかる場合もあります。
初期血清マーカー組み合わせ
テスト(OSCAR)
どんな検査?
初期血清マーカー組み合わせテスト(OSCAR)
この検査は超音波検査で妊娠12週~13週で行うものです。
内容は胎児の計測、むくみ(NT)の測定に加えてママの血清マーカー(PAPP-A、freeβhCG)を組み合わせて総合的に判断します。ダウン症(21トリソミー)、18トリソミー、3トリソミーなどの病気の確立がわかります。
どんな人が受ける検査?
初期超音波スクリーニング検査の結果が胎児の病気を疑うようなもので無かったが、他の信頼できる検査も受けたい場合や、羊水や絨毛検査を受けるのは抵抗があるが血液検査なら考えてみるといったママが対象の任意検査です。
メリットは?
従来行われてきた血清マーカーと言われたテストでは妊娠15週まで検査を行う事が出来ませんでした。その結果がでるのはさらに1~2週間待たなければなりません。この検査は約1週間で結果がわかります。
デメリットは?
採血を受ける必要があります。
検査時間は?
約5分です。先に妊娠初期スクリーニング検査を終わっていれば採血を追加して簡単な問診を行うだけで検査可能です。
中期、後期ドック
どんな検査?
赤ちゃんの頭の中から足の先まで観察する超音波検査です。妊娠20週(中期)、30週(後期)で行います。 通常の妊娠検診での観察項目は約20項目を約10ヶ月かけて観察していきますが本検査は51項目(平成26年3月現在)を1日で行います。
どんな人が受ける検査?
赤ちゃんの生まれつきの異常が無いか心配なママ。万が一赤ちゃんの病気が見つかった場合に早く対応すれば赤ちゃんの病気を治療したり、赤ちゃんを安全に治療することが出来る可能性があるのです。
項目は?
- 頭部:小脳、脳室などのサイズ、脳腫瘍、脳梁などの観察
- 顔 :眼球、鼻骨、口唇裂、歯槽裂など7項目
- 心臓:部屋が4つあるか、血管の付着位置など10項目
- 腹部:胃、腎臓、腸、横隔膜ヘルニア、膀胱など
- 四肢:手足左右、指5本づつ
臍帯、羊水、外性器など
検査時間は?
約30分です。赤ちゃんの向きや子宮の状態によって時間がかかる場合があります。
中期と後期検査の違いは?
項目はほぼ同じですが中期に観察して異常がなかった部分が問題なく育っているのかの確認や、いくつかの臓器など(脳室、小脳、腎臓、心臓)のサイズが赤ちゃんの大きさに伴って発育しているかを観察する検査です。